2000年後の考古学者へ

読者は要りません。4000年代を生きるあなたに向けて2017年を記します。

20201004

孤独感。
私の人生のテーマかもしれない。
東京へ越してきて約一年半ほどが経った。当時思い描いていたものよりずっと充実した日々を過ごせている。東京へ来て、仕事をし、お金を得て、好きなものを食べ、好きなところへ赴く。普通のことだが、それを不十分なくできることに幸せを感じる。しかし、東京へ来て、失うものもある。コミュニティだ。大学まで関西で過ごした私は、東京に自分のコミュニティが会社一つしかない。孤独感と常に隣り合わせの毎日である。気にしなければ、やり過ごせるものでもある。しかし、最近出会った人は私のこの孤独感をいつも剥がしてくれる。家族、親友といるときに剥がれる孤独感を見事に容易く剥がしてくれるのだ。この感覚は初めてである。家族、親友以外で私の孤独感を剥がしてくれる存在は。この存在の登場は私を混乱させた。一体何者なのか。恋でも友愛でもない。また別の感情。それは東京でできた家族と言える。孤独感をはぎ取れる家族以外の存在は初めてである。名をつけるなら赤の他人で且つ兄弟。そんなところだろう。異常に落ち着く。異常に話が合う。そしてコミュニティの不在から生じる孤独感を剥がしてくれる存在。これらをすべて満たす存在はアナザーファミリーとでも言える。新たな役割で登場したこの人物。兄弟かつ他人役のこの人と、仲良くやっていく。そして、孤独感を剥がし続ける存在として私とその役を肯定したい。